目がさめると、見知らぬ場所にいた・・・。
修学旅行に行ったはずなのに・・・。
「そうだ、修学旅行に行くバスの中で急に眠気が襲ってきて・・・」
周りを見渡すと、他の生徒も何人かいるようだ。
よく見ると、皆、銀色の首輪がはめられている事に気づいた。
自分の首に触れると、冷たい金属の感触が伝わってきた。
皆と同様、あの銀色の首輪がはめられていた。
すると突然、何やら音が聞こえてきた。
近くに小型テレビが置いてあり、ノイズが走った画面から次第に映像が流れてきた・・・。
ガーッ・・・ジジジ・・・ピーッ・・・。
『準備おっけーね!』
そこに映し出されたのは見覚えのある一人の女性だった。
みんなー。
久しぶり~。
先日、キミタチの新しい担任に就任したばかりの鴨山彩子でーす。
修学旅行中だったのに気が付いたらこんなところにいて、ビックリしてるよねぇ。
しかも周りを見てもクラスメイト全員そろってないよな~?
まぁ安心してね、それぞれ別々のところにいるだけだからさ~。
じゃ、説明しまーす。
みんなにここに来てもらったのは他でもありませーん。
今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいまーす。
逆らったり、その首輪をはずしたり、脱走しようと試みた場合は即座に殺されると思ってください。
皆さんは、今年の“プログラム”対象クラスに選ばれました。
ルールは簡単です。お互い、殺しあってくれればいいだけです。
反則はありませーん。
ああ、先生言い忘れてたけど、これでもキミタチはすごくラッキーなんだぞー。
毎年“プログラム”は夢幻島ってところでやるんだけど、今回は特別に幻想島で行いまーす。
ここは夏のリゾート地で大変有名でキミタチも知ってると思うけど
楽しいスポットがたくさんあるぞー。
こんな素敵な島で殺し合いができるなんて最高だよねー! あ、そうそう、島の住民や観光客は全て退去してもらっているから気を使わずに存分に暴れていいよー
それと、先生がいる場所はこの島の分校です。
先生、ここにずっといるからねー。
みんながんばるの、見守ってるからねー。
さて、いいですかぁ。ここを出たらどこへ行っても構いません。
けど、毎日零時に、全島放送をします。
一日一回なー。
そこで、みんながもってる地図に従って、何時からこのエリアは危ないぞー、 って先生知らせます。
地図を良く見て、磁石と地形を照らし合わせて、
速やかにそのエリアを出てください。
なんでかというとー、その首輪はやっぱり爆発します。
いいか、だからぁ、建物の中にいてもだめだぞぉ。
穴掘って隠れても電波は届きまーす。
あーそうそう、ついでですがー、建物の中に隠れるのは勝手でーす。
あー、それともう一つ。
タイムリミットがあります。
いいですか、タイムリミットでーす。
プログラムでは、どんどん人が死にますがぁ、24時間に渡って死んだ人が誰もでなかったらぁ、
それが時間切れでーす。
あと何人残っていようと、コンピュータが作動して、
残ってる人全員の首輪が爆発しまーす。
優勝者はありませーん。
ゲームに乗ってくれるかい?
ゲームに乗る
ゲームに乗らない
それは困るなァ。
もう一度聞くぞー。
うん♪いい返事だ。
あ、それとー島のどこかに政府のエージェント達が潜んでまーす。
彼等は強いから最初のうちは気をつけてねー。
デイパックにはカロリーメイトとバトルウォーターが入っているから大切に使えよー
あーそうそう一番重要な支給武器もその中に入ってまーす。
それじゃ楽しく殺し合いしてこいよー
さーて、それじゃ一人づつ、
このデイパックを持って、
教室をでてもらいまーす。
…こうして、殺し合いという
絶望の七日間が
始まったのだ・・・。
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